トヨタ自動車の2014年3月期連結決算が、円安によりリーマン・ショック前の水準を回復し、過去最高に迫る見通しとなった。
トヨタは6日、14年3月期通期業績見通しを上方修正すると発表。営業利益が従来予想に比べ2600億円多い前期比66.6%増の2兆2000億円、最終利益は1900億円多い73.6%増の1兆6700億円となる見通しだ。
売上高は1兆円多い13.3%増の25兆円となる見通し。営業利益が2兆円の大台を突破するのは6年ぶり。
14年3月期通期のダイハツ工業、日野自動車を含めたグループ販売台数は、期初に計画した1010万台を据え置き、業界初の1000万台超えの目標を維持。景気減速で東南アジアの販売は予想に達しない見通しだが、北米や欧州などで補う。
同日会見した小平信因副社長は、リーマン・ショック前と同水準まで業績が回復することに対し、「当時(07年9月期は)は為替が1ドル=119円だったが、今回は99円。5300億円の減益要因だが原価低減の努力で補った」と当時との違いを強調。