国内市場は、1990年代半ばの6000億円から、低価格化の激流に飲み込まれて3分の2まで縮小した。価格破壊を仕掛けたジェイアイエヌといえども、いつまで絶好調を維持できるか分からない。前期は最高益を達成したものの、4月に上方修正した利益計画には届かなかった。
今期は業績拡大を牽引(けんいん)したPC用の需要が一巡。来春の消費税率引き上げも気がかりだ。さらに今年は不正アクセスで直販サイトが閉鎖に追い込まれる事態に直面。閉鎖は3月から8月まで半年近く続いた。
急成長の“ひずみ”
「右肩上がりだったのが少し踊り場に来ている。スタッフ、店舗が増え、さまざまな課題が現れている。それらをしっかりと認識し、次への成長に備える時期」
強気一辺倒の「ビッグマウスぶり」で知られる田中社長も、急成長の“ひずみ”を認める。