最終テストは、実際に焙煎して淹れたコーヒーの味をチェックする「カップテスト」だ。最低3人でチェックし、「同じ袋のものでもばらつきがあればアウト」(渡辺取締役)。不合格となれば輸出しない。こうした厳しいテストをくぐり抜けてきた豆だけが、ワインのように温度管理されたコンテナで日本など海外に運ばれる。
「他の産地もたくさん見たが、ここまで品質にこだわっているところはない」とユスフ農場長。現在、輸出量の多くは日本向けだが、「欧州の焙煎業者大手などから調達の打診を受けている」(中野副社長)など、徐々に名声を上げてきた。
キーコーヒーの努力が実り、トラジャ地域ではコーヒー栽培が活発化。トアルコ トラジャではないが、トラジャ地域産のコーヒーが米大手コーヒーチェーンでも提供されるようになった。