さらに、東日本大震災やタイの洪水被害など自然災害による部品供給網の寸断が、この流れに拍車をかけた。リスクに備え、自動車メーカーは、部品の調達先を分散する必要性に迫られた。
2000年初頭にも日本に駐在したKOTRA名古屋貿易館の金館長は「10年前の営業は簡単ではなかった。今は日本メーカーの『系列』がなくなりつつあり、環境が変化している」と話す。
トヨタ、日産などに迫る
KOTRAは2009年、トヨタ本社で部品の商談会開催にこぎつけた。その後、日産自動車、三菱自動車、ホンダ、スズキなどとの商談会も随時開催。呼応するように、2012年の韓国自動車部品の対日輸出は7・9億ドルと、この3年間で2倍超に急増した。今年も主要カーメーカーとの商談会が予定されるなど、今や商談会は定例化しつつある。
「世界一のカーメーカー、トヨタへの納品は韓国企業の夢だ」。KOTRA関係者は語る。