トヨタ自動車の「プリウス」や「アクア」などハイブリッド車(HV)が快走を続ける一方で、電気自動車(EV)は販売が伸び悩んでいる。低価格化を一層進めて販売てこ入れを図ろうと、日産自動車はEV「リーフ」を4月から約28万円値下げするという。国内では三菱自動車が軽自動車のEVを一般販売しているが、トヨタ自動車やホンダはリースや限定販売にとどまっており、「ライバルがいないと市場が活性化しない」との声もある。
そんな中、経済産業省もEV普及を加速させようと動き出した。EVの急速充電器について、早ければ2014年度までに全国のガソリンスタンド数に匹敵する約3万6000基にするなど集中的に導入する計画をまとめた。20年までに急速充電器を5000基導入する従来目標を約7倍に上方修正した。