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【野口裕之の軍事情勢】金満中国のバブル艦隊がうたかたの夢に終わる幸せ

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【野口裕之の軍事情勢】金満中国のバブル艦隊がうたかたの夢に終わる幸せ

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 空母「6隻」以上も視野に

 中国系香港紙・香港商報は9日、国産空母建造について複数の軍高官の実名証言を掲載。海軍副政治委員(中将)は《建造と試験航行が完了すれば、海軍に引き渡され訓練が始まる》と明言した。既に米軍の軍事衛星が建造中の空母を確認しているが、米軍の分析や中国側の反応を総合すると、2隻の建造は確実。見切り発車なら完成は2020年以前だが、恐らくは20年を数年超えるはず。「4隻」「6隻」以上の保有も視野に入れているもようだ。

 小欄は中国海軍の空母打撃群が編成される際の限界を何度か指摘した。(1)空母を上空・海上・海中で守る航空機/水上艦/潜水艦で構成する打撃群の完成度(2)空中・宇宙より偵察・監視・警戒する能力(3)打撃群と偵察・監視・警戒能力のC4ISR(指揮/統制/通信/コンピューター/情報/監視/偵察)による一元化=リンク(4)打撃群の移動速度と航続・補給力(5)艦上機の離着艦能力と離着艦にかかる時間(6)艦上機の攻撃・航続力と空中給油態勢(7)空母はじめ兵器のメンテナンス能力(8)配備→メンテナンス→乗員休養に向けたローテーションの安定(複数個の打撃群運用)(9)錬度・慣熟度…数多くの問題を抱える。従って、当初は自衛隊+米軍のカモ。「戦力投射」を謀っても張り子の虎は餌食になるだけ。

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