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【まぜこぜエクスプレス】「ガレキとラジオ」 再上映の動き

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【まぜこぜエクスプレス】「ガレキとラジオ」 再上映の動き

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ドキュメンタリー映画「ガレキとラジオ」(提供写真)  ドキュメンタリー映画『ガレキとラジオ』は不思議な作品だ。東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県南三陸町の災害ラジオ局「FMみなさん」を中心に、町で生きる人々の日常と復興を記録したこの映画は、多くの人たちを勇気づけた。2013年4月に公開され、「復興支援につなげたい」と自主上映が広がり、異例のロングヒットとなったのだ。

 しかし、今年3月5日、この映画をめぐり、「『やらせ』と思われる演出で、出演した女性が苦しんでいる」と新聞で報じられ、事態は一変した。プロデューサーの山国秀幸氏が謝罪し、自主上映を予定していた41団体に中止を求めた。

 しかし、制作側が中止を求めたにもかかわらず、自主上映の灯は消えなかった。出演者、自主上映の企画者、この映画を愛する人たちがインターネットなどを通じて連携し、「このまま上映中止にしてはならない」と声をあげた。

 さらに、「やらせで苦しんでいる」と報道された出演女性が記事に対して抗議し、「記事は自分の真意と異なる」「映画の再上映を何より望んでいる」と表明した。

 映画に出演したFMみなさんの元スタッフも「心底、被災地を思って撮られた作品で、このまま終わっていいものではない。絶望の果ての果てに、希望を見いだそうと必死だったわれわれのあの思いまで奪わないでほしい」との声明を発表。現在『ガレキとラジオ』は再上映に向けた検討と準備が進んでいる。(SANKEI EXPRESS

 【ガイド】

詳しくは公式サイト(www.311movie.com/)まで。

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