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【ブラジルW杯】ザックJ「土台作り」 W杯へ始動

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【ブラジルW杯】ザックJ「土台作り」 W杯へ始動

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W杯へ向けた合宿がスタートし、歓迎セレモニーで笑顔を見せるアルベルト・ザッケローニ監督(中央)と日本代表選手たち=2014年5月21日、鹿児島県指宿市(共同)  サッカーワールドカップ(W杯)ブラジル大会に挑む日本代表は5月21日、鹿児島県指宿市で強化合宿に入り、本番に向け始動した。

 鹿児島で強化合宿入り

 練習には約200人の報道陣に加え、一般非公開にもかかわらず多くのファンが練習場周辺に駆けつけた。気温25度を超える厳しい暑さの中、約2時間行われた練習のうち冒頭部分の15分を報道陣に公開。日本代表が基本とする4-5-1の布陣での練習では、“サプライズ”で代表に選出された大久保嘉人(川崎)がトップ下に入った。前線からの守備で攻撃に移る練習メニューではアルベルト・ザッケローニ監督が各選手の位置取りを細かく指示していた。

 監督によると、この日の練習では体力強化のほか、攻守両面の戦術確認も行ったという。酒井宏(ハノーバー)からは、「今日はきつかった」と思わず本音もこぼれ出た。

 2年以上代表から遠ざかっていた大久保は、監督の指示に聞き入り、「もう本番。国を背負って戦うわけだから。早く吸収する」と意欲的に語った。

 22日からは、就任後ほとんどなかった午前と午後の2部練習も始まる。ザッケローニ監督は「2部練習はできるだけ本番から遠い段階でやりたかった。目標はW杯の初戦。そこにできるだけキレのある状態で臨めれば」と話す。

 長くブラジルにいるために

 激闘のシーズンを終えて帰国した欧州組とJリーグのシーズン中の国内組には、選手ごとにコンディションにばらつきがあるなか、まず厳しい練習で基礎体力を整え、ブラジルの高温多湿な気候と長距離移動に耐えられる土台を作る狙いがある。

 「冒険はできるだけ遠くまでいきたい。長い期間ブラジルにいられる準備をして戦いたい」。練習前、激励のための地元食材を受け取った指揮官はこう決意を語った。

 指宿での合宿は25日まで。27日に埼玉スタジアムでキプロスとの壮行試合を行い、29日に米国へ出発してフロリダ州タンパ近郊で事前合宿を行う。

 「新たな歴史」を刻むための周到な最終調整がいよいよ始まった。

 ≪本田「大トリ帰国」≫

 サッカーのイタリア1部リーグ(セリエA)ACミランに所属する日本代表の本田圭佑が5月21日、欧州組の大トリを飾り、羽田空港に帰国した。ブラジルを連想させる黄色のジャケットに迷彩のパンツ、サングラスのモヒカンに整えた金髪というスタイルで登場。一斉にたかれたカメラのフラッシュを浴びながらも表情を変えず、「前を空けて!」と警備員が怒号をあげるなか、日本のエースはサインの求めに応じる余裕も見せた。

 カメラマンの差し出した日の丸にニヤリとし、「お疲れさまです」と発しただけで、報道陣の取材には応じず、迎えの車で走り去っていった。

 この日早朝にはGK川島永嗣(スタンダール)も帰国した。2度目のワールドカップ(W杯)に臨む2人は、鹿児島県指宿市で合宿中の日本代表に23日から合流する。(SANKEI EXPRESS

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