サッカーワールドカップ(W杯)ブラジル大会に挑む日本代表は5月21日、鹿児島県指宿市で強化合宿に入り、本番に向け始動した。
鹿児島で強化合宿入り
練習には約200人の報道陣に加え、一般非公開にもかかわらず多くのファンが練習場周辺に駆けつけた。気温25度を超える厳しい暑さの中、約2時間行われた練習のうち冒頭部分の15分を報道陣に公開。日本代表が基本とする4-5-1の布陣での練習では、“サプライズ”で代表に選出された大久保嘉人(川崎)がトップ下に入った。前線からの守備で攻撃に移る練習メニューではアルベルト・ザッケローニ監督が各選手の位置取りを細かく指示していた。
監督によると、この日の練習では体力強化のほか、攻守両面の戦術確認も行ったという。酒井宏(ハノーバー)からは、「今日はきつかった」と思わず本音もこぼれ出た。
2年以上代表から遠ざかっていた大久保は、監督の指示に聞き入り、「もう本番。国を背負って戦うわけだから。早く吸収する」と意欲的に語った。