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【相川梨絵のバヌアツ通信】娘の1歳誕生日パーティー

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【相川梨絵のバヌアツ通信】娘の1歳誕生日パーティー

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みなさんにお祝いしてもらった誕生会。中央の魚は鯛。バヌアツの鯛はこんなに大きいので、めでたい気分も倍増です=2014年2月2日、バヌアツ(相川梨絵さん提供)  娘が、無事に1歳を迎える事ができました。バヌアツでは、1歳の誕生日は盛大にお祝いします。医療の発達していないこの国で、子供が1歳の誕生日を迎えるという事は、とても喜ばしい事なのでしょうね。

 わが家は、最初は家族のみでと考えていましたが、多くの方がお祝いしたい!!と言ってくださったので、娘が日頃お世話になっているみんなに感謝の気持ちをこめて、誕生日パーティーを開催することにしました。

 よし「一升餅」だ

 いろいろ調べてみると、日本では、1歳の誕生日に1升のお餅を背負わせる風習があるよう。よし! バヌアツでも「一升餅」を作ろうと母は張り切りました~。

 近所のスーパーに売っているタイ産の餅米を購入。ラッキーにも、海外青年協力隊で長期滞在している方がホームベーカリーを持っていたので、それをお借りしました。まずは、お試しで作ってみました。おぉ、おいしい! 日本のお餅と変わらない。お正月にお餅を食べていなかったので、やっと新年を迎えられた気分になりました。ただ、このホームベーカリーでは3合までしか炊けません。10合分炊かなければならないので、2日間、4回に分けて、1升のお餅がついに完成! 一升餅って結構重いですね、娘は持てるのかな?

 そして、同じくスーパーにAZUKI BEANSなるものも売っていました。お餅につけるあんこ作りにも初挑戦。作り方を、教えてもらい試行錯誤しながら、なんとかあんこも出来上がりました。

 ご機嫌、背負わすと…

 そして、当日。いつも娘の面倒を見てくれているみんなに食べてもらおうと特大ケーキをオーダー。デコレーションだけやらせてもらったのですが、なんとハッピーバースデーのスペルを間違えてしまうという痛恨のミス! まあ、手作りの味ということにしましょう。

 みんなにハッピーバースデーを歌ってもらい、たくさんお友達もきてくれて、ご機嫌の娘さん。

 いよいよ、メーンイベントの一升餅の登場です。

 風呂敷き代わりにハイビスカス柄の布に餅を包んで、背負わせます。バヌアツ人は、何が始まるんだ?という顔。一升餅を担ぐと一生食いっぱぐれないというだじゃれ的な意味があるようですが、うまく説明できないので、この中にはお米で作ったケーキが入っていて、これを背負って歩くとこの子の将来がハッピーになるんだよ、と説明しました。

 お座りさせて、背中に餅をくくりつけ、さあ、娘よ、たてるかな!?

 ビエーン!!!と大泣き。重いよーと体全体で訴えてきます。周りの大人は大笑い。がんばれ、がんばれ!!

 日本の味、おいしい

 結局立ち上がる事はできませんでしたが、良い写真は撮れました(笑)。その後、この餅をみんなで試食。付け合わせは、手作りあんこ、大根おろし、日本のお客さんがおいていった貴重なのりにしょうゆ。日本人のみなさんはバヌアツで本格的なお餅が食べられるなんてと感激して、おいしいおいしいと食べてくれました。

 バヌアツ人はどうかな? 最初はおそるおそるでしたが、食べてみると意外に口に合うらしく、ぱくぱく。あんこも海苔(のり)もどちらもバヌアツ人好みのようです。とにもかくにもわが家の一大イベントが無事に終了。日本の物が簡単に手に入らないからこそ、思いのこもった手作りの誕生日ができました。娘が大きくなったときにこの時のビデオを見て家族で大笑いしたいな。(フリーアナウンサー 相川梨絵/SANKEI EXPRESS (動画))

 ■あいかわ・りえ 1977年東京生まれ、茨城育ち。横浜国立大学卒業後、2000年共同テレビ入社。フジテレビアナウンス室に出向し、フジテレビアナウンサーとして「笑っていいとも!」をはじめバラエティー、情報番組などに出演。06年、フリーに。12年、結婚とともにバヌアツ共和国に移住、「バヌアツ親善大使」に任命される。13年、「いばらき大使」を委嘱。ダブル大使としてバヌアツと茨城の懸け橋となるべく奮闘中。ブログ「相川梨絵のシャララーン劇場」でもバヌアツ生活を公開中。ameblo.jp/aikawa-rie/

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