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春を楽しむ3つのキーワード ファッションディレクターの関本美弥子さんに聞く

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春を楽しむ3つのキーワード ファッションディレクターの関本美弥子さんに聞く

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今年のトレンドがぎゅっと詰まった「クリスティーナ・ティ」のブラウス(4万4100円)とパンツ(2万9400円、今泉有美子撮影)  【トレンドを着こなそう!】Vol.6

 トレンドアイテムや旬の着こなしを、東京・松屋銀座の東京生活研究所のファッションディレクター・関本美弥子さんに聞く企画の6回目。新しいシーズンを迎える今回は、この春に押さえておきたいトレンドと着こなしテクニックを伝授してもらった。ブラウスやスカート、足元などに少しずつ流行のアイテムを取り入れて、一足早く春の訪れを楽しんでみよう。

 まだまだ外は寒いけど、街のショーウインドーには春の新作が並び、ついついお店の中に足を運びたくなってしまうこの季節。せっかくなら、新シーズンのトレンドをきちんと知った上で、“ハズレ”のないお買い物をしたい。

 華やかフェミニン

 松屋銀座の店内を歩くと、淡いピンクやイエローの華やかな新作ブラウスやワンピースが飾られていた。関本さんによれば、この春のキーワードは大きく3つあり、その一つは「フラワー」なのだとか。「華やかなフラワープリントをはじめ、フラワーの形にカットアウトしたレース、3Dのフラワーをあしらったデザインなど表現の仕方はさまざま。お花をモチーフにしたワンピースやバッグが、勢ぞろいしていますよ」

 今年のトレンドがぎゅっと詰まったアイテムがそろっているのは、イタリア発のブランド「クリスティーナ ティ」だ。かわいらしいランジェリーからスタートしたブランドで、レースやプリントをあしらった華やかなデザインが特徴的。大胆なシルエットやカッティングで、フェミニンな中にも“大人の色気”を感じさせるアイテムが多い。関本さんお薦めのセットアップは、淡い色使いで透け感のあるコットンのブラウスとパンツ。ブラウスは両脇に花をモチーフにしたレースがあしらわれ、華やかさを演出している。

 大胆エレガント

 「シースルーは、2つ目の今年のトレンドです。薄手のコットンやシフォン、オーガンジーなどを使ったアイテムがたくさん出ています。ニットでもレース編みにして、シースルーにしたデザインがトレンドです」

 フラワーのカットアウトを、全面に施した大胆なスカートやワンピースも目を引く。上質な素材やエレガントなデザインで、幅広い世代の女性から支持を集めるブランド「エッセンス オブ アナイ」からは、シックな印象のスカートが登場。同系色のブラウスと合わせれば、春の着こなしが完成する。

 遊び心あふれる

 そして、3つ目の今年のトレンドエッセンスは「アート」。関本さんによれば、世界の主要都市で開催された2014年春夏コレクションでも、各ブランドがこぞってファッションにアートを取り入れていたという。そんな要素が感じられる一枚は、セレクトショップ「リタズダイアリー」のワンピース。落ち着いたチェックの生地に、アニマルプリントを重ねた遊び心あふれるデザインだ。「アーティスティックなアイテムはストールやバッグなども登場していますので、上手にコーディネートしてみてください」

 シューズから挑戦

 またこの春の傾向は、新作のシューズにも表れている。シューズ売り場で目を引いたのは、ビニールを使ってシースルーを表現したパンプス。「ハイブランドのコレクションではビニール素材を使って透け感を表現した服もありますが、やはり普段着にビニール素材の服を取り入れるのはテクニックが必要。その点シューズなら違和感なく取り込めますので、挑戦してみてください」

 さらに、売り場の一角にはスニーカータイプのシューズも。今年は、さまざまなブランドがこぞってスニーカーを発表。関本さんによれば、カジュアルすぎない素材使いやひもなしのデザインなど、“大人が履ける”スニーカーが多く提案されているという。「マーク バイ マーク ジェイコブス」から登場したスニーカーは、キャンバス地にビブラムソール(フラットなゴム底)、色もピンクやグリーンなど華やか。

 「ソチ五輪が開幕したためか、スポーティーなテイストが注目されています。そのため、スニーカータイプの靴のバリエーションも広がっているようです。フェミニンなロングスカートにフラットなスニーカーを合わせる、そんな着こなしもこの春お薦めですよ」(今泉有美子、写真も/SANKEI EXPRESS (動画))

 ■せきもと・みやこ 1986年、米国トーメン入社。マーケティング業務などに携わる。89年、レナウン入社。レディースウエアの企画・立案などを経て98年から現職。百貨店、松屋銀座へのファッションディレクション、海外コレクション視察・分析、新規デザイナーの発掘などを手がける。

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