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【ジャンプ】高梨V17 「万全」で日本勢単独最多

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【ジャンプ】高梨V17 「万全」で日本勢単独最多

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優勝し表彰式で観客の声援に応える高梨沙羅=2014年1月19日、山形県山形市・蔵王(共同)  ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子蔵王大会は1月19日、山形市蔵王(HS100メートル、K点90メートル)で個人第9戦が行われ、17歳の高梨沙羅(クラレ)が98メートルの127.5点で勝ち、札幌大会からの4連勝で今季8勝目を挙げた。

 通算では男子の葛西紀明(土屋ホーム)を抜き、ジャンプの日本勢単独最多の17勝となった。

 強風のため2回目途中で打ち切られ、1回目の成績で順位が決まった。高梨に次いで個人総合2位のカリーナ・フォクト(ドイツ)が96メートルの117.5点で2位、ビグナ・ウィントミュラー(スイス)が3位だった。

 18日の第8戦で初の表彰台となる2位に入った19歳の伊藤有希(土屋ホーム)は84メートルで7位、岩渕香里(松本大)は21位、茂野美咲(CHINTAI)は22位だった。小浅星子(ライズ)は36位、渡瀬あゆみ(アインファーマシーズ)は38位に終わった。

 前日転倒も影響なし

 強い吹雪でも、高梨の集中力が光った。国内開催のW杯4連戦に全勝してファンの期待に応え「(悪天候でも)最後まで残って応援してくれた皆さんの中でいいジャンプを見せられて、結果も出せてよかった」とほっとした表情を浮かべた。

 試技が中止でいきなり本番となった上、何度も中断した。前日は転倒して背中や頭を打ったが「影響はなく万全」と恐怖や不安はなかったという。

 高梨の優勝に驚きはない。それでもこの日は着地で「安全第一を心掛けた」という飛躍でフォクトに10点差をつけ、ずばぬけた心技体をあらためて印象付けた。五輪前の国内試合を終え、再び欧州でW杯など6戦に出場し、大舞台を迎える。(SANKEI EXPRESS

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