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生き方編 最善の方法、最高の努力でやってみる

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生き方編 最善の方法、最高の努力でやってみる

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愛用のメークボックスとともに。「私の『生き方』を示す写真です。前回に引き続いて、あえてこちらの写真にこだわらせていただきます」とIKKO(いっこー)さん(富田眞光さん撮影、提供写真)  【美のカリスマ IKKOのちょっといい話 聞きたい?】

 「どんなときもピンチをチャンスに」。単なる楽観論ではなく、どんなに追い詰められても、英知を振り絞って、自分にできうる最善の方法を考える。それが私なりの「左馬(ひだりうま)」です。

 振り返ってみれば、私の人生は「左馬」の連続だったような気がします。不器用ですし、病気も多かった。でも、そこで投げ出してしまうのではなく、3倍も10倍も努力する。

 病に倒れても

 幼い頃、勉強が得意ではなかった私は、「せめて自分にできることを」と毎日近所にある神社の掃除をしていました。「偉い」とか「がんばっている」というわけではなく、他に何もできない自分にとっては、当然のことだったのです。

 40歳からの前厄、本厄、後厄のときには、37歳ぐらいから厄を避けるために自分なりに勉強していましたが、それでも39歳だった年の12月に倒れてしまいました。でも、それで神さまを恨むのではなく、「倒れたおかげで、病院に行き、健康にもますます気を使うようになった。最悪になる手前で救われたのだ」と思うようにしました。物は考えようですからね。

 1回起こったことを受け止めて、プラスに変えていく。仕事についての心構えでも、同じことが言えます。

 プラスに考えて

 例えば、あなたが新しくお店を開いたとしましょう。本当なら50人入るはずなのに、たった5人しかお客さんがいない。そこで、「ああ、はやってないなあ。寂れた雰囲気だなあ」と拒否反応を起こしてはいけません。目の前にいる5人のお客さんを大事にすればいいのです。大きなテーブルを出して、即席のお教室を開いたり。そうすれば、もっと人も集まってくるはずです。

 会社でもそうです。景気が悪い、活気がないと嘆いているだけでは、何も変わりません。できることがあるはずです。大きい声であいさつをしたり、お茶を出したり、カーテンを洗濯したり。ほんのささいなことでいいのです。自分が立ち上がると、空気が変わる。自分自身で流れを変え、波を作り出していける人は、独立してもうまくいきます。

 失敗を繰り返さない

 失敗を恐れる必要はありません。失敗してこそ、成功がある。けれど、同じ失敗を繰り返すのはいけません。起こったことには、全て意味があります。その意味を考えないと、同じことを繰り返してしまいます。「がんばったけど、ダメでした」というのは、言い訳にすぎません。結果をよくするために、自分は何をしましたか。最善の方法を、最高の努力でもって行いましたか。

 努力をしすぎて、周りから「あの人は細かすぎる」とあらぬそしりを受け、涙を流すこともあるかもしれませんね。でも、死にものぐるいでやってきた人は、必ず報われますから。どうかその日まで、がんばって歩き続けてください。

 夢みるだけ、何かに頼っているだけでは、自分自身の生をすすめていくことはできません。現実から目をそらさずに受け止め、努力という左馬で、何度倒れても再び起き上がり、白馬のように跳躍する。運命は定まっているかもしれませんが、人生は努力で変えていけるのです。そういった意味で、来年は、改めて「左馬」という文字をしっかりと胸に刻んで生きていきたいと思います。

 みなさん、どうぞ、来年もいい年にしましょうね!

 愛を込めて IKKO(美容家 IKKO/撮影:フォトグラファー 富田眞光/SANKEI EXPRESS

 ■いっこー 女性誌をはじめ、テレビ・CM・舞台などのヘアメークを通じ、「女優メイクIKKO」を確立。その後、美容家・タレントとして活動。最近では、コスメをはじめ、多くの女性の美に対するプロデュース業にも注目が集まる。

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