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美容編 一番難しい「秋の肌ケア」

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美容編 一番難しい「秋の肌ケア」

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 【IKKOのちょっといい話 聞きたい?】

 暑かった夏も終わり、すっかり秋ですね。

 春夏秋冬、折々に違う表情で私たちを楽しませてくれる日本の四季ですが、実は、お肌にとってはやっかいなものなのです。夏服、冬服とあるように、季節に合わせて、スキンケアも変えなければならないからです。

 私は今51歳ですが、肌も人生も、「あの頃、もっとこうしておけばよかった…」と後悔することが多いです。読者のみなさんにはそんな後悔をしてほしくないので、今回は、「お肌ケアの衣替え」についてお話ししましょう。

 ダメージ大きい夏、冬

 季節ごとに何を重視すればいいでしょう。まず、お肌が最もダメージを受けるのは、夏と冬です。夏は紫外線対策に加え、発汗作用で毛穴が開きっぱなしになっています。毛穴が開くと、ブルドックのように、肌全体がたるんだ印象になってしまいます。特に、夏の終わりごろになると、たるみが出がちですね。ですので、夏に必要なのは毛穴を引き締めることと、肌の内側にこもった熱をとることの2点。「冷却美容」が大事です。

 冬は、反対に「あたため美容」で血行をよくしましょう。乾燥対策で水分も与えてくださいね。夏でも、現代は冷房が効いていますので、こういった冬用のあたため美容が必要になることもあります。自分の生活環境に合わせて、肌ケアを使い分けてください。

 春は栄養をあげて

 夏と冬はがんばって肌ケアをしますが、意外と見落としがちなのが、夏と冬の間の季節。実は、春と秋は、過酷な季節に向けて、お肌の底力をつけるとっても大事な時期なのです。

 春…正確に言うと2月ごろは、冬の間に冬眠状態になってしまった肌を、春に向けて目覚めさせることが必要です。冬の間、お肌は眠った状態になって、栄養を取り入れにくくなります。そこで、2月ごろになったら、集中美容液で栄養を入れてあげてください。漢方ではこれを「補薬」といいます。

 次に、じめじめした梅雨。この時期は細菌が繁殖しやすいのでこまめに肌を洗うことが大事です。

 水分導入、肌力底上げ

 さて、今の季節である秋。秋は冬への準備に加え、夏の間に浴びた紫外線のケアも行わなければならないので、一年で最も難しい時期です。

 まず、夏の間に浴びた紫外線によってタンパク質が変化し、お肌がかたくなっています。肩こりもそうですが、筋肉が硬直することによって、機能が衰えます。つまり、細胞が活性化しなくなっているのです。

 肌が生まれ変わる周期は約28日ですが、紫外線を浴びた肌はこれが遅くなる。さらに年齢を重ねていると、ますます遅くなってしまいます。

 また、秋のお肌は「インナードライ」に陥りがち。表面は潤っているように見えても、中が乾燥してしまっている状態のことです。ほっぺをちょっとつまんでみて、弾力がないと感じたら、インナードライになってしまっている可能性があります。

 ここで決め手となるのが、「水分導入」と「肌力の底上げ」。浸透しやすい化粧水で肌に水分を導入し、さらに美容液で夏ばてした肌に栄養分を与え、回復を促すのです。また、かたくなってしまった肌をやわらかくし、細胞全体を活性化させましょう。

 では、「水分肌」と「肌の底力アップ」には、具体的などんな化粧水や美容液が向いているのでしょう。そのお話は、また次回。楽しみにしていてくださいね。(美容家 IKKO/SANKEI EXPRESS

 ■いっこー 女性誌をはじめ、テレビ・CM・舞台などのヘアメークを通じ、「女優メイクIKKO」を確立。その後、美容家・タレントとして活動。最近では、コスメをはじめ、多くの女性の美に対するプロデュース業にも注目が集まる。

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