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「立夏」は「熱中症対策の日」です 本格シーズン前に注意呼びかけ

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「立夏」は「熱中症対策の日」です 本格シーズン前に注意呼びかけ

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熱中症への注意を呼びかける日本気象協会の蔵田英之さん  5月の5日か6日は、二十四節気で「立夏」にあたり、暦の上ではこの日から夏とされている。昨夏の立夏は、猛暑に節電志向なども影響して全国で約6万人が熱中症で搬送される事態となった。これから熱くなる季節に向けて熱中症に対する注意喚起をはかることを目指し、立夏が日本記念日協会から「熱中症対策の日」に認定された。今年の立夏は5日。

 「熱中症対策の日」を登録申請していたのは、昨夏から日本気象協会が推進している「熱中症ゼロ」と同プロジェクト公式飲料であるスポーツ飲料ブランドの「アクエリアス」(日本コカ・コーラ)。同プロジェクトは、「熱中症対策の日」が制定されたのを機にこれまで以上に熱中症に関する正しい知識と対策を啓発する活動を展開していく考えだ。

 日本気象協会情報システム事業部担当部長で気象予報士の蔵田英之さんは、「熱中症は天候だけでなく、体調や暑さに対する身体の慣れ具合も関連するので安心はできない。猛暑でなくても身体が暑さに慣れていないときに急に暑くなった場合など熱中症になりやすい」と注意を呼びかけている。

 同プロジェクトには昨年、埼玉県熊谷市、群馬県館林市、岐阜県多治見市、東京都豊島区の4自治体や「アクエリアス」など企業6社も参加。熱中症予防のための啓蒙活動を展開した。今年は福岡市、大阪府、山梨県、仙台市、千葉県三郷市など連携自治体が増え、企業も10社に拡大した。

 温度や湿度を総合的に判断して熱中症への注意を呼び掛ける「ねつぼうアイコン」に危険度を5ランクで表示する「熱中症指数」を追加。日本気象協会の情報サイト「tenki.jp」はもちろん、アクエリアスなど連携企業のサイトで展開し、注意喚起をはかる。

 熱中症指数は「ほぼ安全」「注意」「警戒」「厳重警戒」「危険」の5ランクで注意報を告知。「熱」を図案化した顔の表情で危険度が分かるよう工夫している。「安全」の青、「注意」の緑、「警戒」の黄色、「厳重警戒」の赤、「危険」の紫と色分けしたことで、危険度が一目で分かる。

 蔵田さんは、「スポーツ飲料などをこまめにとって体内のミネラルバランスを保つことも熱中症の予防対策につながる」とアドバイスしている。

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