日銀は2日、金融機関からの国債買い入れなどで世の中に供給しているお金の総額が11月末時点で前年同月末比22・2%増の419兆8407億円になったと発表した。12カ月連続で過去最高を更新した。
日銀が供給している資金の量は「マネタリーベース」と呼ばれ、金融緩和の目安とされる。日銀は物価2%上昇を実現するために、年80兆円ずつ増やすことを目標に国債などを買い入れてきた。今年9月に目標をお金の量から金利に切り替えたが、日銀は当面は同じペースでマネタリーベースの拡大が続くとしている。
11月のマネタリーベースのうち、金融機関が日銀の当座預金に預けている残高は29・2%増の317兆6990億円。紙幣は4・6%増の97兆4299億円、貨幣は1・1%増の4兆7118億円だった。