G7交通相会合が閉幕 鉄道・航空分野の連携強化で合意

 長野県軽井沢町で開催中の先進7カ国(G7)交通相会合で、石井啓一国土交通相は25日、カナダ、英国、ドイツ3カ国の運輸相と相次いで会談し、鉄道や航空分野で連携を強化することで合意した。交通相会合は同日、3日間の日程を終え閉幕した。

 石井国交相は英国のグレイリング運輸相との会談で、鉄道事業での協力関係を深めたいと強調。グレイリング氏は英国の欧州連合(EU)離脱による日本企業への悪影響はないと説明した。カナダのガルノー運輸相とは航空安全の分野で協議した。ドイツのドブリント運輸相とも交通インフラ整備について話し合った。

 交通相会合は24日に車の自動運転技術の早期実用化に向け、国際的な安全基準づくりで協調することを柱とする共同宣言を採択した。5月に開かれた主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に関連する最後の閣僚会合だった。