【2016参院選】社会保障充実が争点に 各党公約、消費増税延期でもバラマキ (2/2ページ)

2016.6.15 21:41

参院選の公約を発表する民進党の岡田克也代表=15日午後、東京・永田町の民進党本部(斎藤良雄撮影)

参院選の公約を発表する民進党の岡田克也代表=15日午後、東京・永田町の民進党本部(斎藤良雄撮影)【拡大】

 一方、安倍晋三首相は1日の会見で、増税を再延期するものの、保育の受け皿確保は実施する考えを表明した。その他の充実策について、自民党の公約は「赤字国債に頼らず安定財源を確保して可能な限り行う」と強調。参院選後に優先順位を検討する方針だ。

 BNPパリバ証券の河野龍太郎チーフエコノミストは「そもそも日本の社会保障制度は費用を収入で賄えておらず、充実策でさらに費用を増やしていいのか疑問だ」と指摘する。

 高齢者への給付金支給などはすでに関連法案が成立し、ゼロからの見直しは難しい。ただ、財源のあてがないまま、充実策の先行実施にこだわれば、将来にツケを回さない社会保障制度と安定財源の確保を目指した一体改革の趣旨を逸脱するとの批判は根強い。

 年金政策などは選挙で高齢者らの支持を得られやすいとはいえ、増税の再延期で財政健全化の道のりが険しくなる中、各党とも長期的視点や世代間の公平に立った政策が欠かせない。(田村龍彦)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。