日本をけ散らした台湾のサンマ漁船「未成熟を乱獲」 首位だった水揚げ量が半減の謎… (2/2ページ)

2015.12.9 18:39

8日、台湾南部・高雄市の前鎮漁港で、漁船から陸揚げされる箱詰め冷凍サンマ(田中靖人撮影)

8日、台湾南部・高雄市の前鎮漁港で、漁船から陸揚げされる箱詰め冷凍サンマ(田中靖人撮影)【拡大】

  • 8日、台湾南部・高雄市の前鎮漁港で、漁船から陸揚げされる箱詰め冷凍サンマ(田中靖人撮影)
  • 8日、台湾南部・高雄市の前鎮漁港で、漁船から陸揚げされる箱詰め冷凍サンマ(田中靖人撮影)
  • 陸揚げされた冷凍サンマ。1箱10キロ入りだという=8日、台湾・高雄市(田中靖人撮影)
  • 1000トン級のサンマ漁船が並ぶ台湾南部・高雄市の前鎮漁港(田中靖人撮影)
  • 陸揚げ作業中のサンマ漁船=8日、台湾・高雄市(田中靖人撮影)
  • サンマは、船倉の下の冷凍庫(右)から次々と運び出される=8日、台湾・高雄市(田中靖人撮影)

 日本のサンマ漁船の主流が20トン級と200トン級なのに対し、台湾は990トン級。冷凍設備を備え、1隻当たり1000トン近くまで冷蔵できる。一部は漁期の途中に輸送船で水揚げするほか、中国や韓国、ロシアの漁港に寄港して直接、水揚げするため、正確な漁獲量の把握は難しいという。

 日本では、台湾や中国の漁船が北太平洋の公海で「未成熟なサンマを日本の漁場に入る前に乱獲している」(水産庁関係者)と指摘されている。

 今年9月には日本、台湾、中国、韓国、ロシア、カナダが出席してNPFCの初会合が東京で開かれ、サンマの資源量を維持できる漁獲量を17年中に算定することで合意。将来的には公海での漁獲枠の設定が議題に上るとみられる。

 台湾の行政院農業委員会漁業署(水産庁に相当)の幹部は初会合を受け、「漁獲枠は実績に基づくはずで、漁獲量が多い台湾にとっては有利になる」と話していたが、水揚げ量の大幅減で、こうした見通しも修正を迫られそうだ。

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