麻生太郎財務相は、株安の原因となった中国経済の減速に関する議論を呼びかける意向だ。麻生氏は会議に先立つ4日午前、現地で国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事と会談し、世界経済について幅広く議論した。同日夕には、ルー米財務長官とも会談。G20会議で日米は足並みをそろえ、人民元切り下げの意図や経済情勢についての説明を中国側に求め、為替制度の自由化や経済構造の改革を促す方針などを確認するとみられる。
また、早ければ9月との観測もある米国の利上げが国際的な資金の流れに及ぼす影響もテーマになる。(アンカラ 米沢文)