【上海=河崎真澄】19日に旧正月(春節)を迎えた香港で、中国本土から押し寄せる観光客らとのトラブルが続いている。
中国本土では大みそかの18日から1週間の連休。香港には陸路だけでも延べ数百万人が、訪れると予想されている。
本土客は大量に買い物をするケースが多く、香港市民は乳児用粉ミルクや日用品などが品薄になって高騰していると反発。ネット上の呼びかけで集まった数百人が、郊外のショッピングセンターなどにバスで乗り付ける本土客に「中国人は祖国に帰って消費しろ!」と叫ぶ“抗議”も起きている。
英国植民地時代の香港の旗を振って「香港は中国ではない」と怒りをぶつける若者らもおり、警官隊が出動して催涙スプレーを噴射する騒ぎもあった。