「怒りが抑えられない」腹いせ犯行
また韓国では、「カッとなった」ことによる偶発的事件も問題化している。
中央日報が報じた1月末の殺人未遂事件では、別れ話のもつれから、男が乗用車を運転して、交際相手の女性が乗る車に体当たり。女性は逃げて、近くの文具店前の別の車の後ろに隠れたが、男はさらに乗用車をぶつけ続けた。だが怒りはそれでもおさまらず、車から降りた男は女性の首を絞めた。
スーパーの経営者と契約金をめぐり口論となり女性が焼身自殺をはかったり、賃金トラブルによる放火、駐車の仕方を注意した通行人が車の所有者らからバットで暴行を受けるなど「衝動的犯罪」が問題化している。
昨年全国で検挙された暴行犯35万6527人のうち、4割が偶発的な発生だったという。10人のうち4人が腹立ちまぎれの犯行ということだ。
怒りが抑えられない「衝動調節障害」の症状で、病院を訪れた患者は、2013年で5000人近くにのぼり、09年に比べて約3割増えたという。