韓国で年明けから、自分の妻の元夫とその子供を殺したり、夫が妻と娘2人を首を絞めて殺害するといった凄惨な事件が多発している。注目を集めているのは、こうした事件が家族の間で起きた点だ。
韓国メディアによると、殺人や暴行、脅迫などにかかわる家族間事件の件数は、2010年から3年間で約2割も増えていることが分かった。事件の背景について、韓国経済の閉塞感を挙げるメディアが目立ち、家族のあり方も改めて問われている。
人質の娘を殺害…それでも「私も被害者」の言い分
ソウル郊外の京畿道安山市の民家で1月13日に起きた人質事件。40代の男が、別居中の妻の連れ子と元夫ら4人を人質にとり、妻を呼び出すように要求して、立てこもった。
聯合ニュースによると、通報から約5時間後に警察が強行突入して男を取り押さえたが、元夫はすでに刺殺され、トイレ内に遺体が放置されていた。