こうしたことから、10~12月期の訪日外国人全体の消費額も、四半期として過去最高を更新した7~9月期(5505億円)をさらに上回る見通しとなり、年間での2兆円超えが確実となった。
これを牽引(けんいん)しているのが“爆発消費”といわれる中国人の買い物だ。7~9月期は前年同期の2倍となる1847億円で、他国からの訪日客と比べても断トツの金額。1人当たりの消費額も23万6353円と抜きんでている。中国人は買い物自体が旅行の目的になっているケースが多く、カメラや時計、電化製品、かばんなどの高額消費が目立っている。
訪日外国人による買い物は国内総生産(GDP)の6割を占める個人消費には該当せず、輸出扱いとなるため統計上には表れにくい。
ただ、外国人の消費が増えることで企業業績や生産なども押し上げることになり、日本経済を底上げする存在になりつつある。