第47回衆院選は14日、投開票が行われ、自民、公明の与党は、参院で否決された法案を再可決できる3分の2(317議席)を超える325議席を獲得、圧勝した。消費税率10%の引き上げ時期を先送りした安倍晋三首相(自民党総裁)が掲げる経済政策「アベノミクス」や、約2年間の政権運営が信任された形で、首相は長期政権の足場を固めた。民主党の海江田万里代表は落選し、党関係者に代表辞任の意向を伝えた。
自民党は全常任委員長ポストを押さえ、過半数の委員も送り込める絶対安定多数(266)を単独で確保したが、選挙前の293議席にわずか届かなかった。公明党は選挙区で全員が当選するなど、選挙前の31議席から4議席上積みした。
民主党は、選挙前の62議席から11議席増にとどまった。海江田氏は、東京1区で敗退し、重複立候補した比例代表東京ブロックでも及ばなかった。15日に代表辞任の記者会見を行う。民主党は近く代表選を実施する。菅直人元代表(東京18区)は前回に続いて選挙区で敗れた。
維新の党は選挙前(42議席)に近づく41議席を獲得。次世代の党は比例東京ブロックの石原慎太郎最高顧問らが落選し、選挙前の19議席から2議席に減少、生活の党(改選前5議席)も2議席に後退した。