与党が優勢を維持した今回の衆院選で、民主党の海江田万里代表(東京1区)、菅直人元首相(東京18区)は選挙区で敗退した。衆院選公示直前に解党したみんなの党の渡辺喜美元代表(栃木3区)は無所属で立候補した選挙区で敗れ、落選が確定するなど「大物候補」が苦戦を強いられた。
次世代の党は石原慎太郎最高顧問(比例代表東京ブロック)、藤井孝男総務会長(東海ブロック)、桜内文城政調会長(愛媛4区)が落選。山田宏幹事長(東京19区)、中田宏国対委員長(神奈川18区)は選挙区で敗退した。
維新の党の松野頼久代表代行(熊本1区)も選挙区で敗退した。
海江田、菅両氏は前回も選挙区で敗れ、比例復活した。首相経験者の落選は昭和24年衆院選での片山哲氏、38年衆院選での片山、石橋湛山両氏、平成21年衆院選での海部俊樹氏のケースがある。