インドの二輪車産業は今年度(2014年4月~15年3月)、前年度比8~9%で成長するとの見方を地場格付け会社ICRAが示した。二輪車の買い替え需要の高まりなどが販売を後押しするとの予測だ。現地紙ビジネス・ラインなどが報じた。
同社は、二輪車のうち、女性にも人気が高いスクーターの販売好調が全体を牽引(けんいん)すると指摘。12年度は通年で同分野に3ブランドが投入されただけだったが、今年度は4~8月の5カ月間で、すでに4ブランドが登場したと説明している。
また、同国では急速に都市化が進むなか、交通インフラの整備が遅れていることなどから、二輪車需要は着実に拡大するとの見方だ。加えて、アフリカや南米などに向けた輸出が加速すると予想されていることから、インドの二輪車産業は今後も年平均8~9%で成長し、16年度には国内販売と輸出を合わせた台数は2200万~2300万台に達すると同社は予測している。