米オバマ大統領が24~25日に国賓として来日することが決まった4日、警視庁は東京都江東区の訓練場で、要人警護や銃器テロなどを想定した大規模訓練を実施した。高綱直良警視総監らが見守る中、機動隊員ら約800人が日頃の訓練の成果を披露した。
空港周辺を想定したテロ訓練では、火炎瓶を投げつけ、機関銃で銃撃するテロリストに警備犬が飛びかかって確保。人質を取ったテロリストは4月に新たに発足した空港テロ対処部隊が説得し、投降させた。
暴徒化した覆面グループと対峙した場面では、鉄パイプを振り回すグループに盾を持った機動隊員が隊列を組んで応戦し、制圧した。高綱総監は「周到な準備を進めてきたが、ここから山場を迎える。2020年東京五輪に向けた長期戦の重要な緒戦でもある。訓練の反復・継続をお願いしたい」と呼びかけた。