日本と韓国が共同で外国人観光客の誘致に乗り出す。日本政府観光局(JNTO)と韓国観光公社(KTO)が、世界の旅行者向けに両国を訪ねるツアーを企画し、来年以降に実施する。歴史認識などをめぐり緊張関係が続く両国だが、共に五輪開催を控える国として協力関係を築く。減少傾向の両国間の観光客回復も目指す。
日韓両国は、昨年はともに外国人観光客数が1000万人を超えて前年比プラス。いずれも2020年に2000万人突破を目標とするライバルだ。
だが、日本は20年に夏季の東京、韓国は18年に冬季の平昌と五輪開催を予定。両国関係が悪化する中でも観光客を奪い合うばかりでなく、協力して双方の観光資源を世界にアピールすることが目標達成へ得策と判断した。
まずは東京や京都、ソウルや平昌など日韓の見どころを歴訪するツアーを共同で企画し、欧米や東南アジアなど世界中の旅行社に売り込む考え。