デザイナー激怒、モデルを殴る
デザイナーのリック・オウエンス氏はファッション専門紙WWDに、「私はバックステージに戻ってきた彼を殴りました」と語った。そのモデルはこの12年間、ブランドのミューズだったという。
問題のモデルはJeraというドイツ人で、フィナーレには姿を見せなかった。どうやら、会場から追い出されたようだ。ブランド側は「(メッセージは)モデルの個人的な声明」であるとし、「16年春夏コレクションショーで行われた1人のモデルによる抗議行動の責任はオウエンスにはない」との声明を発表した。
米ニューヨーク・タイムズ紙の電話取材で、オウエンス氏は「結局は、私が(モデルの行動)を創ったのかもしれない。私が挑発するような環境を作っていたことで、彼は“リックの世界”では何でもできると思ったのでしょう」と話した。皮肉なことに、今回のコレクションは“male aggression(男性の攻撃性)”を表現しており、図らずもモデルのとった行動と合致した。