これほどの人材が働いているのにもかかわらず、独創的な商品がほとんど生まれないのは組織として問題だ。グローバル競争を勝ち抜くため、5年先、10年先を見据えた商品を生み出すのが経営者の優先すべき仕事であり、それができなければ無能の烙印を押されてもおかしくはない。
「日本人に創造性を求めるのは難しい」。こんな一言で片付けてしまうのではなく、ハイブリッド車(HV)など次世代カーを相次ぎ生み出す日本の自動車メーカーにもっと刺激を受けるべきだ。
マネシタは韓国のパクリ企業と同じ!?
パナソニック(旧松下電器産業)は、ライバル企業による業界初の商品を研究し、それよりも高性能で低価格の商品を販売。「マネシタ」と揶揄(やゆ)されたが、これはパナソニックだけでなく、日本の家電メーカーの多くに共通するビジネス手法のひとつだ。