ゲストの坂井シェフは、「現場を見ないと話にならない」と、漁船に体験乗船したことを報告。真夜中に魚津港から出航し、「1時間もかかると思ったら、10~15分で漁場に到着した」という。50分かけて定置網を揚げると、約3トンの水揚げがあった。坂井シェフは「こんだけ取ってどないすんねんとビックリした」と、水揚げの多さに驚きを隠せなかったという。
600種類もの魚介類
地元のスーパーには開店時から、朝取れの魚が並び、漁師が漁を終えて食べるのと鮮度は変わらないという。また、日本海に生息する1400種類の魚介類のうち富山湾には600種類がおり、坂井シェフは「こんなに漁場が近いから、新鮮でおいしいんですね」と改めて感心していた。
坂井シェフは、富山でよく食べられるバイ貝が大好物で、「蒸してしょうゆをちょっとかけて食べる」のがお気に入り。フェアでは富山湾のウマヅラハギと紅ズワイガニを茶碗蒸し風にして青のりのソースで食べる「ロワイヤル」を作り、参加者に振る舞った。
ぜひとも富山を訪れ、富山湾が育むきときとの美味を堪能したい。(田中幸美(さちみ)、写真も/SANKEI EXPRESS)