【京都うまいものめぐり】
凍てつく京の冬。体をほっこり包んでくれる京を代表する冬の料理といえば湯豆腐だろうか。京都市役所からもほど近い「豆水楼 木屋町本店」。豆腐料理の専門店で頂く味は、国内産大豆100%と天然にがりで仕込んだ自慢の豆腐の数々が伝統的な京料理の技を生かしたコース料理で頂くことができる。
木屋町通りの路地奥にある本店は「豆水楼」と書かれた大きなちょうちんが出迎えてくれる。築100年を超える町家が使われ、堂々たるたたずまい。扉をガラガラと開ければ、カウンター席とテーブル席がしつらえられ、店内の奥からは鴨川から望む東山が一望できる。
旬の素材、季節感を大事に
「舞妓さんや芸妓さんを呼んでいた当時の料理旅館の名残が色濃く残っています。床に続くつくばいが配された坪庭に弁財天のほこらが残されているのも当時のまま。京らしさに浸っていただければ」と店長の吉田延(ながし)さん。