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【RE-DESIGN ニッポン】伝統の西陣絣から新たな文化発信 (1/3ページ)

2015.11.20 15:00

東京のブランド「ACE_CREATION」が西陣絣に新たな息吹をもたらした作品の数々(ACE_CREATIONのHPから転載、提供写真)

東京のブランド「ACE_CREATION」が西陣絣に新たな息吹をもたらした作品の数々(ACE_CREATIONのHPから転載、提供写真)【拡大】

  • 西陣絣の製作作業をする葛西郁子さん(いとへんuniverse提供)
  • 「いとへんuniverse」が製作に取り組む新たな絣生地(いとへんuniverse提供)
  • いとへんuniverseのメンバー(いとへんuniverse提供)
  • 若手の絣(がすり)職人、葛西郁子さん(後ろは自身の工房「葛西絣加工所」)=2015年8月20日、京都市中京区(北林功さん提供)

 昨年11月21日付のこのコラムで紹介した「西陣絣(がすり)」。京都・西陣ならではの素材である極細の絹を用いた繊細なグラデーション模様が特徴の織物が今、次代の作り手によって、“新たな命”が吹き込まれようとしている。「RE-DESIGN ニッポン」第19回は、再び「西陣絣」の作り手たちにスポットを当ててみたい。

 わずか7人の組合員

 前回も紹介したとおり、西陣絣は和服のお召(略礼装)として、高級品扱いされてきた。昭和30年代の最盛期には、絣加工業者は約120軒を数えたが、現在、生産者が加盟する「西陣絣加工業組合」の組合員はわずか7人。しかも大半は70代と高齢化が進み、10年もすれば、残り1人になってしまう状況である。

 作り手の減少は、全盛期2兆円を超えた着物の市場規模が、今では10分の1以下になってしまったことが大きく影響している。だが、それだけではない。根本的には、着物業界が、日本人のライフスタイルの変化に対応できなかったことも、要因として挙げられるだろう。

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