サイトマップ RSS

【野口裕之の軍事情勢】中国が「池乃めだか」ギャグと訣別する怖さ 「今日はこのくらいにしといたるワ」 (2/6ページ)

2015.11.9 07:30

10月27日、中国が「領海」と主張する南シナ海の人工島周辺を米海軍イージス艦が航行したことに対して、米国を非難する中国外務省の陸慷報道局長。対米強硬姿勢を装う滑稽な発言は、笑いを突き抜けて痛々しかった=2015年、中国・首都北京市(共同)

10月27日、中国が「領海」と主張する南シナ海の人工島周辺を米海軍イージス艦が航行したことに対して、米国を非難する中国外務省の陸慷報道局長。対米強硬姿勢を装う滑稽な発言は、笑いを突き抜けて痛々しかった=2015年、中国・首都北京市(共同)【拡大】

  • リビア・シドラ湾

 強硬姿勢を装う滑稽さ

 中国は対米強硬姿勢を装う滑稽かつ苦しげな発言・演技を止められぬ。例えば外務省報道局長。「中国は米軍艦に対し監視・追跡と警告を実施した。周辺海・空域で徹底監視を続け、必要に応じて全ての措置を採る」とか。

 「戦闘行動も視野に入れている」と脅したつもりのようだが、何とも「池乃的」。笑いを突き抜け、もはや痛々しい。一方で10~20年以内に、そんな軽口はたたけなくなっているかもしれぬ。中国は150万トンという途方もない《巨大浮島=メガフロート》を東/南シナ海に遊弋させるなど、軍事力を飛躍的に強化するに違いない。

 軍事膨張を放置すれば、中国は早晩「池乃」ではなくなる。南シナ海の海空軍小国は無論、日本や米国にまで「よっしゃ、今日はこれくらいにしといたるワ」と、軍事的凄みを利かせる時代が迫っている。

 《航行の自由作戦》で思い出したのが、1981年と89年に起きた《シドラ湾事件》だ。リビア北部には地中海に面して広大な湾(シドラ湾)が広がる。リビアは73年以降、湾全域を「領海」と定めた。

シドラ湾での戦闘検証

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ