韓国でロッテはホテルや百貨店を展開し、2013年の売り上げは約83兆ウォン(約8兆8000億円)。日本のロッテの約20倍とされる。しかし、一族がグループを支配する目的で設立したとみられる日本企業が韓国側の経営を事実上支配している。
韓国メディアの報道によると、韓国側のグループ中核会社、ホテルロッテの株式の約72%は、「L第1投資」から「L第12投資」まで、日本に本拠を置く12のペーパーカンパニーが所有。ロッテHDなど4社も合わせれば日本側の持ち分は99%を超える。
複雑な支配構造
韓国では、ホテルロッテを頂点に関連企業416社が株式を複雑に持ち合う「循環出資」と呼ばれる資本関係を構築。少額の資金でグループ全体を支配する手法だが、ロッテの規模と複雑さは韓国財界で突出している。