ロッテグループ創業者、重光武雄氏(92)の長男と次男による後継争いで、日本のグループ中核企業、ロッテホールディングス(HD)副会長の次男、昭夫氏(60)が11日、ソウルで記者会見し、混乱を招いたとして韓国国民に謝罪した。系列企業が複雑に株式を持ち合う「循環出資」の大半を年内に解消するなどの改革案も示した。
ロッテグループ側は11日、経営権の行方を左右するロッテHDの株主総会を17日に開催することを明らかにした。
韓国第5位の巨大企業グループを日本の関連企業が支配している実態に、歴史問題をめぐる反日感情も絡んで、重光氏が築いた支配構造が非難を浴びている。
「拠点は韓国」強調
「父が祖国で生涯をかけ積み上げてきた名声と創業精神が傷つき、息子として情けない」。11日、ソウルの明洞にあるロッテホテル。ロッテHD副会長の次男、昭夫氏は、騒動を謝罪しながら、重光一家の祖国もロッテの拠点も韓国だと強調した。