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【国際政治経済学入門】「人民元国際化」 高望みが招いた上海株暴落 (1/4ページ)

2015.7.15 09:00

上海株価と香港経由の上海株売買シェアの推移=2015年6月1日~7月9日

上海株価と香港経由の上海株売買シェアの推移=2015年6月1日~7月9日【拡大】

  • 株価急落を示す電光掲示板の前で座り込む投資家=2015年7月6日、中国・首都北京市(ロイター)

 人民元の国際化にあせる習近平政権は上海株暴落を招いてしまった。

 習国家主席は、国際派の周小川中国人民銀行総裁を通じて人民元を国際通貨基金(IMF)の仮想通貨SDR(特別引き出し権)への組み込みをIMFに働き掛けてきた。SDRは米ドル、ユーロ、円、英ポンドの4大国際通貨で構成される。SDR通貨として認定されると、他の国際通貨と自由に交換できるようになるので、世界各国の中央銀行が外貨準備資産に採用し国際金融市場で活発に取引されるようになる。IMFは5年に一度、SDR構成通貨を見直しており、今秋はそのタイミングである。

 上海株暴落はその中国の「野望」が高望みであることを証明した。理由は2つある。

 1%未満の外国人が翻弄

 IMF理事会で唯一、拒否権を持つ米国はこれまで、中国に対し株式を含む金融市場の対外開放を強く求めてきた。IMFによるSDR通貨認定基準は、国際的に自由利用可能な通貨であることだ。外国人投資家による中国株投資を厳しく制限している限り、米国の同意を得ることは難しい。

引き金を引いたのは、香港経由の「外国人投資家」

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