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京都三奇祭 やすらい祭 流行病防ぐ「花鎮め」の祈り (1/3ページ)

2015.4.14 15:00

家の前で太鼓や鉦(かね)を打ち鳴らし、飛び跳ねながら舞いを披露する鬼役の少年たち=2015年4月12日、京都市北区紫野上野町(田中幸美撮影)

家の前で太鼓や鉦(かね)を打ち鳴らし、飛び跳ねながら舞いを披露する鬼役の少年たち=2015年4月12日、京都市北区紫野上野町(田中幸美撮影)【拡大】

  • やすらい祭で、赤毛や黒毛のかぶり物をして鬼となり、舞いを披露する少年たち=2015年4月12日午後、京都市北区の今宮神社(田中幸美撮影)
  • 「かんこ」と呼ばれる小鬼役は、小学2、3年生の少年が務める。愛らしい舞いに「かわいい」の声が飛ぶ=2015年4月12日午後、京都市北区(田中幸美撮影)
  • 光念寺を出発する今宮やすらい会の青組(右)と赤組の行列。花笠から垂れる房の色が組をあらわす=2015年4月12日午後、京都市北区(田中幸美撮影)
  • 花笠の中に入ると、厄を逃れ健康に過ごせるという言い伝えから、花笠を見つけると人々はうれしそうに中に入っていた=2015年4月12日、京都市北区(田中幸美撮影)
  • 行列の出発前には、今宮神社の神職からおはらいを受けた=2015年4月12日、京都市北区(田中幸美撮影)

 「やすらい花よ よーほい」

 赤毛や黒毛のかぶり物をした鬼役の少年たちが太鼓や鉦(かね)を打ち鳴らして歌いながら、辻々をめぐってゆく。途中家々の前では鬼たちは輪になって髪を振り乱して踊った。

 12日午後、京都市北区の今宮神社一帯で、「やすらい祭」という珍しい祭りが行われた。この祭りは、鞍馬(くらま)の火祭、太秦(うずまさ)の牛祭(現在休止)とともに京都三奇祭の一つに数えられる。

 祭りには、桜の散るころはやるとされた疫病を鎮める願いが込められているという。長かった冬が終わり、一斉に花開く春。一方で花から飛び散る花粉は、人々に流行病をもたらす悪霊ともみなされた。やすらい祭は、疫病の蔓延(まんえん)を防ぐ「花鎮め」の祈りだ。起源は平安時代に遡(さかのぼ)るというから、1000年以上の歴史を持つ。また、京都の祭りのトップを切って行われる祭りであることから、この日(4月の第2日曜)が好天に恵まれるとその年の京都の祭りはすべて晴れると言い伝えられる。

太鼓を鳴らし 鬼が舞い踊る

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