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「忍耐が必要」すれ違う思惑 米キューバ首脳 国交回復へ歴史的会談 (3/3ページ)

2015.4.13 00:00

4月11日、首都パナマ市での首脳会談で握手を交わそうとするバラク・オバマ米大統領(右)とキューバのラウル・カストロ国家評議会議長。「歴史的な会談」の演出は、抑制的でややぎこちなかった=2015年、パナマ(ロイター)

4月11日、首都パナマ市での首脳会談で握手を交わそうとするバラク・オバマ米大統領(右)とキューバのラウル・カストロ国家評議会議長。「歴史的な会談」の演出は、抑制的でややぎこちなかった=2015年、パナマ(ロイター)【拡大】

 また、カストロ氏が「国民に損害と窮乏をもたらし経済発展を妨げている」として強く求めている経済制裁の全面解除には米議会の承認が必要だが、野党共和党は上下両院で多数派を占めており激しい抵抗は必至だ。

 個人的な信頼関係が命綱

 米国内では、人権改善を迫ることなく、国交正常化に突き進むオバマ政権の姿勢に弱腰批判が強い。キューバ出身の両親を持ち、次期大統領選への立候補が取り沙汰される共和党のマルコ・ルビオ上院議員(43)は「平壌やテヘランの独裁者たちも『残り任期の2年間、オバマ氏の甘さを利用できる』と思うことだろう」とオバマ氏を非難している。

 カストロ氏は米州首脳会議での演説で、「オバマ氏以前の10人の米大統領は、キューバに対し負の責任があるが、オバマ氏は別だ。オバマ氏は誠実な人物だ」と言い切った。個人的な信頼関係こそが命綱であると吐露したに等しいが、ならば時間はそう多くない。完全な関係正常化は見かけほど甘くなく、道は険しい。(SANKEI EXPRESS

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