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「忍耐が必要」すれ違う思惑 米キューバ首脳 国交回復へ歴史的会談 (1/3ページ)

2015.4.13 00:00

4月11日、首都パナマ市での首脳会談で握手を交わそうとするバラク・オバマ米大統領(右)とキューバのラウル・カストロ国家評議会議長。「歴史的な会談」の演出は、抑制的でややぎこちなかった=2015年、パナマ(ロイター)

4月11日、首都パナマ市での首脳会談で握手を交わそうとするバラク・オバマ米大統領(右)とキューバのラウル・カストロ国家評議会議長。「歴史的な会談」の演出は、抑制的でややぎこちなかった=2015年、パナマ(ロイター)【拡大】

 バラク・オバマ米大統領(53)とキューバのラウル・カストロ国家評議会議長(83)は11日、訪問先のパナマ市で約1時間にわたり会談し、国交正常化と相互の大使館再開を急ぐことで一致した。両国首脳の会談は59年ぶりで、1961年の断交後初めて。オバマ氏は「歴史的な会談」と意義を強調し、両国は国交正常化に向けて本格的に動き出すが、キューバの人権問題など対立解消のめどが立たないまま先送りされた課題も多い。図らずもカストロ氏は今後の交渉について「忍耐が必要だ」と指摘した。

 遺産作りと経済再建

 会談は率直かつ和やかな雰囲気の中で行われ、オバマ氏はカストロ氏に対し「両国は未来への道を進む立場を共有している。ページをめくり、新しい関係を発展させることは可能だ」と強調した。一方、カストロ氏は「私たちの国は長く、複雑な歴史を持つが、喜んで(米国との関係を)発展させたい」と応じた。

 オバマ氏は会談後の記者会見で、キューバに「体制転換を求めるつもりはない」と明言。「キューバは米国の脅威ではない」と語った。カストロ氏は「あらゆる課題を議論する用意がある」と語り、両国関係は大きな節目を迎えた。ただ、カストロ氏は「説得されて同意することもあるだろうし、同意しないこともあるだろう」と、くぎを刺した。

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