「1曲を一役演じるような感じでやっていくけど、『ディアブロ』はいろんな人格が出てくるので、最初に歌った時は混乱しましたね。『ナポレオン』は水曜日のカンパネラから見たらすごく新鮮。“まともにカッコいいものもできるんだよ”っていう曲を出しておきたかったので、とても気に入っています」
3曲目「ユタ」は、奈良で生活をしながら音楽活動するオオルタイチが、南西諸島に伝承する神歌を参考にして作り上げた土着的なリズムを放つナンバー。オオルタイチがコムアイと話をした時に、彼女に対して巫女(みこ)のようなイメージを抱いたところから生まれたそう。高校の頃から彼のファンだったコムアイにとっても、自身の原点に近いと思わせる楽曲となった。彼女は中学3年の時にピースボートに関わり、以降、地雷撤去のボランティア、食文化に興味を持って畑仕事をするなど、社会に対する独自の視点を持ち続けている。