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アマゾン無人機、米を「脱出」 遅すぎる認可にいらだち 当局批判 (2/3ページ)

2015.3.31 00:00

米ニューヨーク上空を飛ぶ無人機。アマゾンは小型無人機による配送サービスを計画しているが、厳しい規制のため、米国での実用化は視界不良が続いている=2015年1月1日(ロイター)

米ニューヨーク上空を飛ぶ無人機。アマゾンは小型無人機による配送サービスを計画しているが、厳しい規制のため、米国での実用化は視界不良が続いている=2015年1月1日(ロイター)【拡大】

 「空の宅配」不可能

 アマゾンが2013年にぶちあげた“空の宅配”サービス「アマゾン・プライム・エア」は、GPS(衛星利用測位システム)を機体に積んだ小型無人機を使い、顧客の注文を受けてから30分以内に商品を届けるというもので、FAAによる無人機の商用利用解禁に合わせてスタートさせる手はずだった。

 ところが試験飛行の認可に半年以上かかった上、試験飛行は日中だけで、高度は約120メートルに限定。さらに無人機の操縦者には民間パイロットの免許などを義務付け、飛行区域は操縦者が目視できる範囲に限定するなど厳しい規定が設けられた。

 このため、アマゾンの“空の宅配”構想はコスト増などから今のままでは実現不可能とみられており、FAAを厳しく批判するのは、こうした思惑外れが続いたいらだちも背景にある。FAAは年内に新しい規制案をまとめるとしているが、今回のアマゾンの批判には、規制当局の対応が無人機の技術の進展に追い付いていないという米産業界の不満を代弁している側面が強い。

欧州勢は期待

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