さらに太陽系外縁部には、多くの小惑星や彗星が存在する「カイパーベルト」と呼ばれる未知の領域があり、約半年間かけて冥王星とカロンを調査した後、カイパーベルトに向かい探査を行う計画だ。
「準惑星」格下げも期待高く
昨年12月に日本が小惑星探査機「はやぶさ2」を打ち上げるなど、世界各国が惑星探査の成果を競っているが、NASA本部のカート・ニーバー博士は「米国はニューホライズンズとともに惑星探査を主導していく」と、自信を示した。
冥王星は長らく太陽系第9惑星と見なされていたが、06年8月に開かれた国際天文学連合(IAU)の総会で、惑星の定義が見直され、「準惑星」に格下げされた。トンボー氏の出身国の米国を中心に世中界の天文ファンが落胆しただけに、ニューホライズンズによる新たな発見への期待は高まるばかりだ。(SANKEI EXPRESS)