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あと2億キロ 冥王星初めて撮った! 米探査機ニューホライズンズ、7月に最接近 (2/3ページ)

2015.2.6 00:00

冥王星を目指すNASA(米航空宇宙局)の探査機「ニューホライズンズ」の想像図。今年7月に50億キロの旅を経て最接近する(NASA提供=ロイター)

冥王星を目指すNASA(米航空宇宙局)の探査機「ニューホライズンズ」の想像図。今年7月に50億キロの旅を経て最接近する(NASA提供=ロイター)【拡大】

  • ニューホライズンズが1月末に撮影した冥王星(下の点)と衛星カロン(上の小さな点)の画像(NASA提供=共同)

 「父が生きていたら、自分が発見した星と、その衛星の姿が画像に撮られ、さらに詳細な観測が行われるということに驚いたと思います」

 ニューメキシコ州に住むトンボー氏の娘のアネットさんはNASAの公式サイトでこうコメントし喜んだ。

 ニューホライズンズ計画の主任研究員、アラン・スターン氏も「トンボー氏が85年前に望遠鏡で光の点を見付けて以来の新たな一歩である」と、撮影の意義を強調した。時速約5万キロで飛行しており、NASAは「近づくにつれて多くの鮮明な画像を送ってきてくれるはずだ」と期待している。

 ニューホライズンズは人類初の冥王星を含む太陽系外縁部の天体探査を目的に2006年1月に打ち上げられた。電力や機器の消耗を防ぐため、旅程の約3分の2に当たる1873日間を冬眠状態で過ごし、昨年12月7日に目覚め、観測準備を始めていた。

 7月14日には1万3600キロまで最接近する予定。高解像度の望遠カメラで撮影するほか、宇宙塵の検出器などを使い、冥王星の大気の状況や衛星カロンとの関係性などを調べる。冥王星について分かっていることといえば、直径が月より小さい約2300キロで、質量は地球の約500分の1しかなく、公転周期が247.7年で、カロンを含め5個の衛星を持つことぐらいで謎は多い。

「準惑星」格下げも期待高く

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