毎年新しいテーマのインセンスも創作しており、現在は「惑星」がテーマ。水星、金星、火星…とそれぞれをイメージした7種の香りが展開されている。たとえば、土星をイメージした「300 リープマント」は、ムスクをベースにバラとハマナスが織り込まれた魅惑的な香り。天王星の「301 ファーマメントアイランド」は、ミントにカルダモン、ゼラニウムを合わせたスパイシーでクールな香りとなっている。
また、インセンスを楽しむためのホルダー類は機能的ながらデザイン性も高く、インテリアとしても有用。バッグやポケットに忍ばせて香りを楽しむサシェも充実している。「名刺を差し出すとほんのりいい香りが…」というのを身だしなみの一つに取り入れたいものだ。
楽しさや奥深さ知る出合いの場
300年の歴史を誇る香の老舗・松栄堂(京都市中京区)が「火を付けるだけで香りが楽しめる手軽さや楽しさを広く紹介したい」と、1989年に京都・北山に「リスン」をオープン。2004年、四条烏丸に「リスン京都」として移転した。「リスン京都」の人気と相まって、「インセンス」という言葉も今ではすっかり定着した。