「でっち上げ」否定も
米メディアの多くは、金第1書記を侮辱したこの映画に怒った北朝鮮がサイバー攻撃で報復に出た可能性が高いと報じてきた。ニューヨーク駐在の北朝鮮当局者は米時間の4日、米政府系放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)に「北朝鮮を標的にしたでっち上げだ」と関与を否定したが、漏洩した情報をみれば、図らずもそれを“実証”してしまった形になる。WSJは、捜査当局が北朝鮮の関与を断定したとまで報じた。
今回のサイバー攻撃で流出した情報は有名スターのものばかりではない。米経済系ニュースサイト、ビジネスインサイダー(電子版)によると、年間報酬100万ドル(約1億2000万円)以上を得ているSPE幹部17人の年収なども暴露され、最高額は最高経営責任者(CEO)、マイケル・リントン氏(54)の300万ドル(約3億6000万円)であることなどが明らかになった。
一方、年間報酬100万ドル以上の17人に含まれる女性はエイミー・パスカル会長(56)1人だけ。米ハリウッドでは「男性優位」の実態が問題視され、是正を求められているが、最大手のSPEもその文化にどっぷりと漬かっていることが白日の下にさらされた。身から出たさびとはいえ、今回のサイバー攻撃はSPEが隠したい別の“不都合”まで暴き出してしまったようだ。(SANKEI EXPRESS)