北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記(31)の暗殺を題材にしたコメディー映画「ザ・インタビュー(原題)」の全米公開が迫る中、映画を制作した米映像メディア大手、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント(SPE、本社・米カリフォルニア州)が先週、大規模なサイバー攻撃を受けた。この映画をめぐっては、北朝鮮が以前から「あからさまなテロ支援であり、戦争行為そのものだ」としてSPEや米当局を批判。国営メディアも「無慈悲な報復」を警告しており、SPEはサイバー攻撃には北朝鮮が関与している可能性が高いとみて、調査を進めている。
「秘密情報を入手した」
米国のテクノロジー関係のニュースサイト「リ・コード」などによると、SPE本社へのサイバー攻撃は11月24日にあり、コンピューターシステムがダウン。30日現在でも全面復旧しておらず、多くの社員がパソコンを使えないため、「ペンと紙による業務遂行」を強いられているという。