これに対してメーン州のポール・ルパージュ知事(66)=共和党=は「個々の人権は尊重するが、州民130万人を保護する責任がある」と述べた。また、2年後の大統領選共和党候補の一人と目されているニュージャージー州のクリス・クリスティー知事(52)は「不便をかけたが、私には市民を守る必要がある。(ヒコックスさんの言い分は)たわごとだ」とはねつけた。
米国では現在、ニューヨーク、ニュージャージー、イリノイ、カリフォルニアの4州が帰国医療関係者の強制隔離措置を取っているが、オバマ政権は「科学的根拠がない」として措置の撤回を促している。オバマ大統領は29日、ホワイトハウスに西アフリカでの医療活動中にエボラ出血熱に感染し、回復した医師らを招き、「あなた方はアメリカン・ヒーローだ。感謝され、威厳と尊厳をもって扱われるのにふさわしい」と称え、強制隔離措置を批判した。(SANKEI EXPRESS)