≪エボラ検査男性は陰性 首相、検疫徹底指示≫
厚生労働省は28日、エボラ出血熱の流行が拡大する西アフリカに滞在歴があり、羽田空港で発熱がみられたカナダ国籍の40代の男性ジャーナリストは、国立感染症研究所の血液検査でエボラウイルスが検出されず、陰性と判定されたと発表した。
男性は熱も平熱に下がったという。しかし、感染していた場合、発症直後はウイルスが検出されないこともあるため、念のため入院先の国立国際医療研究センター(東京都新宿区)の隔離病室で経過観察を続ける。
外務省はエボラ出血熱対策室を設置、海外在住の邦人への情報発信強化などに取り組む。
政府は28日、エボラ熱対策に関する初の関係閣僚会議を首相官邸で開いた。安倍晋三首相(60)は「関係機関と緊密に連携し、検疫の徹底、迅速な初動検査、二次感染の防止に万全を期してほしい」と指示した。塩崎恭久厚労相(63)は感染が疑われた男性について報告。首相は「迅速、的確な情報提供で国民の安心、安全の確保に全力で努めてほしい」と求めた。